今日の天花の森舎のテーマは「防災」 お隣防府市から「防災」をテーマに活動をされている 「クマ」さんが今日の講師です。 まずは、来た人から食事の準備。 今日は豆ごはんにするために 畑でグリーンピースも収穫しました。
食事の準備が出来たら朝の会。 いつものように、前回から今日までの2週間に あったことで、話したいことを話してもらいました。 そしてクマさんにバトンタッチ。 なぜ「クマ」と呼ばれているのか、 今日することについて そして、普段どんな活動をしているのかについてお話がありました。 今地震があったらどうする?の問いに いろんな意見が出ました。 その意見を聞きながら 「防災とはもし何かあった時に どうしたらいいかを考えるのが防災なんだよー」という ことを教えて頂きました。 大事なことは生き残ること、イノチは大事なんだよという お話がありました。 そして、まずはもりのこえんのフィールドの「いいところ」と「危ないところ」を みんなで思いつく限りあげてみました。 実際はどうか、他にはないか、今日は初めて みんなでリュックを背負って歩くことになりました。
みんなで次々に「いいところ」と「危ないところ」を見つけます。
「お花が雪みたいに綺麗~。これはいいところ!」
「こんなにでっかいカタツムリ見つけた~。いろんな生き物に出会えるのはいいところ!」 といった具合。
出発前には滝は危ないところだったけど、 危ないところは楽しいところでした ひとりの女の子が「川に入っていい?」と聞きました。 「自分で考えてね」と言うと、「替え靴も着替えもあるし、よし入る!」と 川に少し入って遊びました。 「さあ、出発よー」となった時に彼女は「ちょっと待って~、靴と靴下履き替える!」と。 先に行きたい子。待ってあげようと言う子。 災害の時も待つか待たないかの判断はとても重要になります、と クマさん。これも練習ですと。 結局待って待って、「待とう」と言った子も 「思ったより長い」と少しいらいら。 「遅れて来た子が何という言葉をみんなに言うかも とても大事なことです」とクマさん。 結局遅れて来た子はみんなに「遅い!」と言われて 「(川に)入らんかったらよかった」と それだけを言ってついてきました。 ほんのちょっとのことも、これが災害時だったらと思うと いろんな学びになりますね。 成人女性が災害時に持つ荷物は最低でも3Kg。 それに、子どもと子どもの荷物を抱いて逃げると思ったら 相当大変なことです。 子どもが自分の荷物を背負って、自分の足で歩いてくれたら 負担無く逃げることが出来ます。 今日リュックの重さを測ったら 子ども達の荷物は3~5Kg。 スタッフの荷物は6Kgでした。 毎日リュックを背負って歩くというのもとても大事な防災なんですね。
滝から帰ったあとは沼のあるクヌギの森へ。 そしてお昼ごはん。 採りたてのグリーンピースはとっても甘くて みんな美味しい美味しいと言って何杯もおかわりをしていました。 出されたものを何でも食べるというのも防災だそうです。 避難所では好き嫌いなんて言ってられませんからね。 食事のあとは、もうひとつのフィールド 果樹園に行きました。 今日一日「いいところ」と「危ないところ」を見つけました。 いつもと何か違うな、と言う感覚はとても大事だということ、 音や匂いも大事な信号だということ、 「危ないところ」には子どもだけでは行かないこと 自分の命は自分で守ることなど 大切なことをたくさん教えてもらいました。 防災とは特別なことではなくて そして、机の上の勉強では学ぶことは出来なくて、 生活の中で体験し気付いたり考えたりすることが 防災に繋がるのだということを教えてもらいました。 今年度はまだ「クマ」さんの授業があります。 繰り返し学ぶことで子どもたちの生活の中に 防災の意識が根付いて行ってくれるといいなあと 思っています。