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もりのこえんに入園した理由と子どもの変化


3歳の次男がもりのこえんへ転園し、3ヶ月が経ちました。

彼は母親の私から見ても物分かりが良い方だと、1歳後半頃から感じていました。

2歳前から通い始めた幼稚園では

「空気が読めて賢い子、先生の言うことをよく聞くお利口さんだね。」と大人たちからいつも言われていました。

もちろん自宅ではそのようなことは全くなく(笑)、いわゆる内弁慶タイプ。

とは言っても、周囲へ迷惑をかけることもないので「育てやすい・問題のない子」だなぁと、当時は考えていました。


そんな”問題のない”彼が、もりのこえんへ転園をすることになったのが2024年7月。

いわゆる『問題のない子』を演じることに限界が来たようで、全身で登園を拒絶。

(聞けば、空気を読みすぎて身動きがとれなくなり、園での5時間は、ほぼ発語することなく過ごしていたそう。)


お友達や周囲の大人を困らせたり怒らせたりすることが不安で

心の中の気持ちを言葉にすることが怖かったようです。

それならもういっそのことずっと黙っていようと。。。(本当に3歳?)


彼の好きなこと・やりたいことを母親なりに考察し、彼と話し合った結果、

もりのこえんへ転園することになりました。


3ヶ月前、初めてもりのこえんで過ごした日。

なーにもない(ように見えていた)原っぱに立ち尽くした彼は、

絶望顔で「何をして遊べばいいの?」と困ったように何度も私に尋ねてきました。

森の中でやっていけるかな?大丈夫かな?というのが初日の私の気持ち。


急に現れた新人に興味深々で集まってきてくれるお友達やスタッフの方へも、話したいこと・聞きたいことはたくさんあるけど

最初の頃は、これまで通り空気を読みフリーズ。


あるお迎えに行った日には

彼が「ママ、Jくんが持ってる竹で遊びたい。Jくんに貸してってお願いしてきて。」

と、私にこそっと話してきました。


するとJくんが

「貸して欲しい時は自分で言わなきゃ貸してあげないよ。

Jくんはお兄ちゃんだからさ、貸してって言ったらきちんと貸してあげるよ。

自分で言ってごらん。」


蚊の鳴きそうな小さな声で「・・・かして。」が言えました。


ある日の帰宅後は

「嫌なことがあったら嫌だって言っていいんだって。泣いていいんだって。

〇〇さんがそう言ってたから、いっぱい泣いた。」


もりのこえんで毎日川遊びをしていた8月、

登園前に「今日は絶対にお着替えしないから!」と高らかに宣言。

迎えに行くと、全身まっ茶色の彼が得意げな笑顔で待っていました。

(川遊びでずぶ濡れになった洋服のまま森で遊び、土まみれ。)

「◯◯ね、今日本当に着替えんかったんよ!」

誇らしそうに何度も話してくれました。


井出崎さんの言葉をお借りしますが

「自分で決めて自分で行動できるって、それだけで子供の心を取り戻すことができる」

本当にその通りだと、身をもって強く感じています。

転園してまだ3ヶ月ですが、彼の変化は目を見張るものがあります。周りへの信頼や安心感に、そして自分の中から湧いてくる自信に溢れ、話したいこと・伝えたいこと・やりたいことが止まりません。


昨日も、「お味噌汁作りがあったけど、何もしたくなかったから「何もしない」って言ってじーっと見てた。今度はしようかな。」


NO、の気持ちをきちんと伝えることができる彼が誇らしいです。


「空気が読めて先生の言うことをよく聞く」=「育てやすく問題がない」

その思考が問題だったと今では思っています。(そもそも問題って何?)


自分の心を殺したり、好き・やりたい! または、やりたくない!の気持ちを諦めてほしくない。

そんなのはまだまだ先の未来の話でよいと思っています。


彼のそんな様子をただただ見守ってくれる

もりのこえんのスタッフさん、共に過ごしてくれるお友達、

全てを受け止めてくれる上天花の大自然へ感謝しています。


3ヶ月経った今は、何もない(ように見えていた)その場所で、

毎日たくさんの遊びを生み出し、自分のやりたいことを存分にやり尽くし、

森で過ごした楽しい1日の話を聞かせてくれます。


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