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もりのこえん

成長の瞬間


今月15日に3歳になったばかりのHちゃん。 昨年5月に入園してからずっと、積極的に遊びに入ることはなく 大きい人たちの遊びをじっと見続ける とても慎重な女の子でした。 そんなHちゃんですが、今年度になって、 大きい子たちにお弁当の時間を知らせたり 遠くに行っちゃだめよと注意したりと だんだんと積極性を見せ始めていました。 先日も、久々に川に入らずに山に行った日のこと。 冬中遊んだ斜面を大きい子たちが久々に滑って遊んでいます。 Hちゃんは斜面の下で、転がるように滑って来る大きい子たちを見て きゃっきゃと喜んでいましたが、 急に「Hもやる!」と階段を上って行きました。 冬の間も階段を上って斜面の上に立っては やっぱり怖くなって、登ってきた階段を下りて行っていました。 その日もそうなるかなあと見守っていたのですが、 意を決したHちゃん。 大人も足がすくむような急斜面を見事に滑って降りてきました。 きゃっきゃきゃっきゃと大喜びで。 その日は大きい子たちが飽きて滑らなくなった後も Hちゃんはひとり、何度も何度もひとり斜面を滑り降りていました。 もっと早く、もっと〇〇出来るようにと大人はつい思ってしまいますが、 無理やりに何かをさせようとしなくても、 子どもたちは心と体が整えば、大人が思っている以上のことに チャレンジし始めたりするのです。 その日当番でなかったスタッフは、 Hちゃんの成長の瞬間に立ち会えなかったことを 本当に悔しがっていました。 私達は、子どもたちの心と体の成長の瞬間に 立ち会えることが出来ることに 毎日喜びを感じながら子どもたちと過ごしています。

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