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ひろ

第1回 暮らしの森舎~親子de里山体験~


「土を耕す・畝を立てる・里芋植え」 天気にも恵まれ、予定通り 第1回 暮らしの森舎~親子de里山体験~を実施することができました。 「暮らしの森舎」は昨年度まで徳地三谷地区で開催していた 「棚田であそぼう」の上天花地区版です。 会場である「山下さんち」はとても広く、 おばあちゃんちのような温かい雰囲気に包まれた趣のあるおうちです。 ただ、まだまだ活動していくには整備不十分なところもあります。 そこで、参加者のみなさんと一緒に農作物を育てたり、 山仕事をしたり、お料理したりして、 上天花地区の自然の恵みをみなさんにも感じて欲しいなあと、 今年を「みんなで農作業元年」の年にしたいなあという思いで始まりました。 初回である今日は「土を耕す・畝を立てる・里芋植え」でした。 参加者は42名。

時間になり、集合した参加者のみなさんと大きなこいのぼりを一緒にあげて「暮らしの森舎」スタートです。 一日の流れやお約束の説明の後、 里芋・畝立て班とヤギ小屋の窓づくり班と お料理班に分かれて作業に移りました。 〇畝づくり班 本日のミッションは3本の畝を立てること。 そして里芋の種芋を植えること。 畝作りを初めてする人、鍬を初めて持つ人。 多くの人が畝作りに参加してくれました。 最年少は2歳の男の子A君と女の子Mちゃん。 お父さん、お母さんに手伝ってもらったり、教えてもらいながら、 一生懸命、土を盛り上げてくれました。

ひもを使って、畝を立てる位置を定めてくれる人、 備中鍬を使って土を柔らかく耕してくれる人、 平鍬を使って土を盛ってくれる人、 みんなそれぞれにその場に応じて、農具を上手に使い分けながら手分けして 3本の畝がアッという間にできあがり。

畝ができたところで、種芋の登場です。みんなで2キロの種芋に土を被せた後は、 お昼までにはちょっとまだ時間があるね…ということで、畝作り第2ラウンド。 はじめの畑よりは少し狭い畑に移動して、 今度はもりのこえんの子どもたちが保育の中で藍と綿を育てるための畝を2本作りました。

大人たちが畝を立てている間で、子どもたちは畝立てよりもミミズを見つけることに全力を注ぎます。 人の力って凄いですね。5本の畝が時間にして2時間弱でできあがりました。 気持ちのいい汗をかいた後は、料理班の作ってくれたご飯をおいしくいただきました。

〇ヤギ小屋窓づくり班 この春、もりのこえんには2匹の可愛いヤギが入園してきました。 やぎ小屋は元々あったトタン張りの倉庫だったため、 夏が来る前にヤギを救え!と言わんばかりに、 風通しを良くするための窓を作ることが 表題の畝立てとは別に作業が加わりました。 電動工具が使える2人のお父さんの周りには学生のK君と5歳のY君。 お父さん達は真剣に、どのようにつけるのが、 効率よく風を通せるかと話し合い、ある材料を駆使して窓作り。

K君は木工作業に興味深々。 お父さん達に教えてもらいながら、初めての丸ノコに挑戦! おそるおそる木材をカットしました。 その後も手伝ってもらったり、アドバイスをもらったりしながら、 注文通りに木材を全てカット。丸ノコ使えるK君の誕生です。

その横では5歳Y君が、ノコギリで小さい木材をひたすら切っていました。 そのうち他の子どもたちも集まってきて、木工遊びが始まりました。

小屋では、お父さん達が着々と窓を取り付けていました。 ちょうどお昼ご飯が出来上がったころ、窓も完成! やっぱりお父さん達はたのもしいですね。

〇お料理班 本日のメニューは、羽釜で炊くたけのこご飯とタケノコのおみそ汁。 お手伝いには、かまどで炊く羽釜ご飯に惹かれた 2人の可愛い参加者が手を挙げてくれました。 まずは、野菜を刻みから。 タケノコご飯には他に人参とうすあげ。 おみそ汁はタケノコと大根と、スタッフの庭に雑草のように生えていた三つ葉。 ふきは、スタッフのお母さんがきゃらぶきにしてきてくれました。 子ども達に摘んで来て~とお願いしたら、 わんさと摘んで来てくれた葉わさびはあえ物に。 そして朝一で採ってきたタケノコは 田んぼの真ん中で焚火をして焼きタケノコにしました。

羽釜にはなんと2升の米。 こんなにたくさんのお米を炊くのは初めてです。 興味津々のお手伝いの皆さん。 「はじめちょろちょろ中ぱっぱ・・・」と歌うと 「あー、その歌知ってます!」って。 「…でも、どれくらいの火がちょろちょろで、 どれくらいの時間ちょろちょろにしていて ぱっぱはどれくらいの火で、どれくらいの時間するんですか?」と聞かれました。 以前、150年前の家の建て替えを手伝った時に 壁塗りをさせて頂いた時にも感じたのですが、 何て言うのかなあ、昔の暮らしの技術って (感覚的なことですが)許容範囲が広いというか、懐が深いというか、 おおらかというか・・・、 少々間違えや失敗があっても最終的には うまくいくようになっているんですよね。 私も山下さんちに来てから初めてご飯を羽釜で炊くようになったのですが この歌の感覚だけで炊いてもまだ失敗は一度もありません。 だいたいでやっても何とかなるようになっているんですよね。 なので、どれくらいの火がちょろちょろなのかも、ぱっぱなのかも 時間もよくわかりませんが、ちゃーんと出来るんです。 とは言え、さすがに2升炊くのは初めてなのでどきどきしましたが。 できあがったたけのこご飯のおいしさは表現のしようがありません。 この羽釜の実力を見た!という感じでした。 いつも3合ぐらいで炊いているのが申し訳ないくらいです。

プラスティックのしゃもじが曲がってしまうくらいのご飯が炊け、 山下さんちの広間や、縁側、広い納屋の中で、参加者のみなさんとおしゃべりしながら 美味しくいただきました。

食べ終わった子どもたちは疲れていないのか、 田んぼのヤギのところや、屋内でのかくれんぼなど、 思う存分遊んで山下さんちを堪能していました。 大人も作業疲れを癒すようにゆったりとした時間を過ごすことができました。 会を一度お開きにした後は参加者の中から有志を募って、 地域の方の竹林にてたけのこ掘りをさせていただきました。 今年はたけのこがたくさん出てきていて、 出たばかりの小さい柔らかいたけのこからちょっと大きくなっちゃったたけのこまで、 さまざまな大きさのたけのこをたくさんget しました。

最後まで、誰もケガすることなく第1回目を終えることができました。 本日、暮らしの森舎に参加してくださったみなさん、本当にありがとうございました。 お疲れ様でした^^

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