子どもたちは、毎日朝と帰りに、お地蔵さまに挨拶をします。
「森で 遊ばせてください」
その時みんなの声がそろうように、
「せーの」と号令をかけるのは、年長児の役割です。
でも、年長児2人のうち、1人のお休みが続き、
号令を毎日していた年長のYくんは
「もう まいにち やりたくない」
と、つぶやきました。
それなら!と代わりにやりたがる年中児3人。
その3人に、年長Yくんが
「だれにしようかな てんのかみさまのいうとおり」
と、指さしていきます。
他の子になったのに、自分がやりたい年中のSくんは
S 「いや、Sよ。じゃあもう一回。」
と言いました。
もう一回やっても、また他の子になりました。
S 「いや、Sよ。」
としばらく言い張るSくん。
最終的には「うん。」とあきらめたSくんでしたが、
大人は、Sくんが、自分主体で自己主張するのを見て、
目を細めて見守っていました。
自分がしたいことを言えるということは、とても大切だと思います。