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sayuri

5月の私へ


今日から雨が降るということで、

昨日はここ2週間ほど頑張って作っていた畝に最後の仕上げで

落ち葉を撒きました。

ひと雨あててからマルチを敷くのです。

この畑は、来年の5月、夏野菜を植えるための畝です。


里山で暮らしていると、

子孫を想い植えられた木々には、必ず四季折々の実がなり、

先祖の思いがそこにあることを感じます。

今は、千両万両の実が成り、小さなミカンが実を付け、

クチナシがオレンジ色のきれいな実をつけています。

あんなに旺盛だったこんにゃくは跡形もなくなり、

そろそろお正月の準備だよ、と教えてくれています。


コツコツ働く、ということが、ここに来るまではとても苦手でした。

一気にやって一気に変化する、片付く、というのは

人間の傲慢さなのかもしれません。

年齢的なこともあるのでしょうが、

里山での暮らしを重ねる中で、毎日コツコツコツコツすることが

ちょっとずつ出来るようになりました。


5月の私のために、今、汗を流す。


50年後100年後の人たちのためのという仕事は

まだまだ出来ませんが、

それでも、コツコツの行く先は、

やっぱり未来の人たちが、ここの風景を見て美しいと感じたり、

自然の実りを感謝しつついただけるような

そんなことに繋がっているといいなあと思っています。

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