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sayuri

文字の勉強


みなさんは我が子が何歳になったら文字を教えようと思っていますか?

私は我が子には小学校に入るまでは文字を教えませんでした。

それでも不思議なもので、

年長さんになれば子ども達は文字に興味を持ち始めます。

7歳という就学時期はとてもよく出来ているなあと思います。

絵本を読みたがりましたが、

「絵本はお母さんが読んであげるものよ」と

文字が読めるようになることは出来るだけゆっくりに、と

思っていました。

文字が読めない時は、

絵本の絵を、

読んでくれる人の声を、楽しんでいたのに、

文字が読めるようになった途端、

子どもたちは絵本を読んでもらっていたとしても文字を追い始めます。

もう2度と、絵を楽しむことは出来ません。

絵を楽しむ能力を捨てて、文字を読む能力を手に入れるのです。

一生のうちで、よほど特別なことがない限り

死ぬまで文字が読める能力は続きます。

だとしたら、文字が読めるまでの数年間、

文字が読めないこと(絵を楽しむこと)を

目いっぱい楽しむことができたらなあと思うのです。

親は少しでも早く何かが出来るようになることを

望んでしまいますが、たかが半年、1年くらい

文字が早く読めるようになったとて、そんな差は

あっという間に追いつかれてしまいます。

目の前の「出来た」の陰に、実は失ったことが山ほどあるのです。

早くに文字が読めるようになった子ども達を見ると

「すごいなあ」というよりも「かわいそうに」と感じてしまう私です。

「知る事よりも、感じること」を大事にしたいなあと思うです。

そんな我が家では、写真のような「キンダーメモリー」という

神経衰弱のゲームをよくしていました。

このカードゲームは、形や色が微妙に違うカードが

たくさん入っています。

本当かどうか知りませんが、このゲームをすることで、

就学前の子ども達が文字の形を理解する力がつくのだそうです。

(それ目的で買ったわけではなかったのですが)

でも、このカードで

文字を理解するための必要な力がつくのだとすれば、

もりのこえんの子ども達は毎日の暮らしの中で

食べられる木の実や、葉っぱ、毒があるもの、いい匂いがするもの、

微妙な違いを見分けています。

もりのこえんでももちろん、文字は一切教えていませんが

こうした遊びの中で、子ども達は文字を覚える前の力を

きちんと付けられているのだなあと思うのです。

就学前の子ども達が外で存分に遊ぶということは

実は、学習の為の様々な土台を

作っているのだなあと思っています。

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