みんなで沢山遊んだあと、さぁ、リュックサックを背負って帰ろうと全員で歩いていました。
帰る支度の始めにお気に入りの竹を持って帰りたいと言ったjくん。
リュックにそのまま入れようとするも中には入り切らず、リュックに入れようと試みるだけでもかなり時間が経ってしまいました。
「また次の日持って帰る?」
と聞いてしまう私。
「絶対持って帰るよ。」
とjくん。
少し考えてリュックの引っ掛ける輪に結んである手拭いに軽く結びつけ意気揚々と歩き出したjくん。
内心、それはすぐに落ちるんじゃないかなぁ‥と思っていた私。
しばらくすると案の定結んでいた手拭いの隙間から竹は転がり落ちてしまいました。
落ちてしまった竹を拾いながら涙が溢れます。
それでも何も言わず一度手拭いを解き、試行錯誤するjくん。
お友達の家の車が駐車場に停まる音がし、他の子たちはもう橋の辺りで待ってくれているし、保護者の方にお迎えを待ってもらうことになるかも‥少し焦り気味に
「出来そう?」と聞いてしまう私。
「もうすぐ出来るよ」とj。
出来るまで待ってみようとじっと待つ私。
j君は自分で考え竹をリュックの背中側に刺し、両側からファスナーを閉めれるだけ閉め、飛び出した部分をリュックの輪の中に通しただけの手拭いでしっかりきつく縛りつけることで竹が落ちない工夫をしました。
いつもの彼なら
「手伝って」と言うだろうと思ったのでそう言われたら助言をしようと思って待っていましたが、
一度も
「やっぱり置いて帰る」や、
「手伝って」とは言わずやりきり、
そしてさっとリュックを背負い、
急ぎ足でみんなの元へと早足で歩きました。
自分のやりたいことを納得の行くまでやりきって笑顔で帰るjくん。
こちらもとっても嬉しくなりました。
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