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のりこ

話し合い

更新日:2023年4月11日

年長さんが!

6人全員集まって!!

話し合いをしています!!!

全然まとまりませんが、ちょっと感動したので、記憶の新しいうちに書いておこうと思います。

登場人物は、Knちゃん、Tくん、Bくん、Kくん、Mちゃん、Tkくんの年長児6人です。


今日の朝、山の集合場所で皆が揃うのを待っていると、

『森の学校』まで歩いて行くのが遠くて嫌なTkくんが、歩く距離が短い『カメの公園』に行きたい、と言い出しました。

そばにいたBくんも「ぼくもカメの公園がいい。だって歩くの嫌いだもん。」と言いました。

大人は、今日は『たくさん歩く』をテーマに森の学校まで行きたいと考えていたので、「そっかぁ、歩きたくないんだね…」と言葉を濁していると、

そのうちに全員が揃ったので、とりあえず朝の会の場所(カメの公園の近く)まで、移動することにしました。


出発準備をしていると、Knちゃんが大人に言いに来ました。「朝の会をここでしたい。みんなに話したいことがある。」

横にいたKくんも「あぁ、あの話ね。」と訳知り顔で言いました。

大人は『なんの話だろう…?』と思いながら、早く話したいことなら先に話してもらおうと思って、「みんな!Knちゃんが大事な話があるんだって!」と皆を集めました。


Kn「今日は、森の学校へ行って、それからすぐにカメの公園に行って遊びたい。」

K「Kも、それが良い。」

大人「どうして学校に行ってからカメの公園に行きたいの?」 

Kn「たくさん歩きたいから。」

まさかKnちゃんの口から「歩きたい」という言葉が出ると思っていなくて呆気に取られていると、年長さんが口々に自分の希望を言い始めたので、順番に訊いて行きました。


M「わたしは学校でちょっと遊んでから、カメの公園で遊びたい。」「寒いから歩きたい。」

Tk「カメの公園でずっと遊びたい。」「遠くまで行くのめんどくさいから。」

B「ぼくもTkと同じ。ずっとカメの公園が良い。」「カメの公園はロケット(=木登りできる木)があるから。すべり台(=斜面すべり)もしたい。」

大人「じゃあ、年長さんで話し合って決めてくれる?」


M「(学校と公園の両方行きたい人と公園だけ行きたい人に)分けて話したい。」

K「(地面に線を2本引きながら)カメの公園に行きたい人はこっちで、両方行きたい人はこっちね。」

公園チーム:Tk、B、T

両方チーム:Kn、M、K


Tk「多数決すればいいじゃん。」

M「多数決は嫌だ。話し合いで決めたい。」

Kn「3対3だから、話し合わないと決まらないよ。」

こうして、行き先決めの話し合いが始まりました。


M「(公園チームに向かって)どうしてカメの公園が良いの?」「わたしは、学校まで行ってちょっと遊びたい。だって、見晴らし台に登ってお弁当食べたいから。」

これを聞いたTkくん、ぱっと表情が変わり、すっと両方チームへ移動しました。

公園チーム:B、T

両方チーム:Kn、M、Tk、K


Kn・M「4対2だ!!」

K「じゃあ、おれはこっち(公園チーム)にする。」「だってさ、この前もKnちゃんが決めたじゃん。いつもKnちゃんが決めるの嫌だ。」

公園チーム:B、T、K

両方チーム:Kn、M、Tk


ここで、誰々も前に決めた・いや決めてないなどの言い合いが始まり、飽きてきたBくんが地面に大きな絵を描き始め、線から離れて行ってしまいました。

M「Bくん!ふざけないで!」「(話し合いをするのが)めんどくさい人は、話し合いに入らないで!」

するとBくん、公園チームの線に戻って来ました。

Kn「今度『めんどくさい人』になったら、もう入れないからね!」


K「(地面にもう1本線を引いて)どっちでもいい人はここね。」

そう言って、Kくんが公園チームから抜けました。するとBくんとTくんも、どっちでもチームに移動しました。

公園チーム:0人

両方チーム:Kn、M、Tk

どっちでもチーム:K、B、T


M「じゃあ、学校に行ってからカメの公園に…」

K「やっぱりこっち(公園)!」

B・T「こっち(公園)!」

公園チーム:K、B、T

両方チーム:Kn、M、Tk

どっちでもチーム:0人


ここで誰かが「ジャンケンしよう」と言い出して、一組ずつジャンケンが始まりました。

(公園) (両方)

 ○K 対 Tk●

 ○T 対 M●

 ●B 対 Kn○

Kn「Bくんには勝ったよ!」

M「でもKとTが勝った…。」

2勝1敗で公園チームの勝ちかと思われましたが、両方チームはまだ納得できません。


Kn「Tはどうしてカメの公園が良いの?」

M「Tだけ何にも言ってないんだから、言ってよ。」

T「(おどけた顔で)ワォワォウワォワォ」

Kn・M「もう、ふざけないで!」「『めんどくさい人』じゃん!」


この後、線を離れて冬イチゴを摘もうとする子がいたり、ふざけてどっちでもチームへ行き戻りする子がいたり、少しガチャガチャなって来たので、大人が間に入りました。

それぞれの行きたい理由をもう一度整理してみましたが、言いたいことはもう出尽くしていて、話が進みません。


そこで、「3月の修了式の時は子どもだけで森の学校まで歩くよね」と思い出してもらうと、今から練習をしておいた方が良いと思ったのでしょうか、Kくん、Bくん、Tくんがどっちでもチームに移動して、学校と公園の両方に行くことに決まりました。

公園チーム:0人

両方チーム:Kn、M、Tk

どっちでもチーム:Kt、B、T


行き先が決まるまで約30分。

年長さん6人全員が、こんなに長く話し合い続け、議論を尽くしていたことに感動しました。

閲覧数:93回2件のコメント

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2 Comments


sissinsm
Jan 27, 2023

おもろいですねーー

濃密な時間を過ごした6人 って感じも すごくして ニヤニヤしてしまいます。

(なかざわけんじ)

 

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勝弘 山下
勝弘 山下
Jan 21, 2023

素晴らしい年長さん達😊 65歳差のおじいちゃんが☺️沢山学ばせてもらいました😶

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