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タイパ悪すぎ もりのこえんまつり タネ開き5【交流その4】

以前、卒論の研究のために来ていた学生さんのインタビューに答えた後

地域のHさんが

「自分は結婚もせず、子どももいなくてあまり意味のない人生だったと思っていたが、あの子に話を聞いてもらって、人生振り返ってみたらいい人生だと思えた」と

言われていたのがずっと心の隅にあって、

何かHさんに喜んでいただけることが何か出来ないかと、

めちゃくちゃおせっかいに考えた企画「Hさんの庭だより」


Hさんのお庭はとにかく素敵なのです。

ターシャ・テューダーさんのお庭のように、

季節の花が自然に、花本来の美しさを見せてくれる、そんなお庭なのです。

そのお庭を取材させていただいて、

おまつり当日、H さんのお庭の紹介が出来ないかという計画でした。


スタッフや保護者3名が毎月のように通い、

お庭に花が咲けば、「見においで」とHさんから電話が鳴ると言う風に

少しずつ交流が深まってきました。


お花についてだけでなく、例えば

「花は自然に咲いている時が一番美しいから、

家に活けるのは1輪だけ」という風に、

Hさんの草花に対する考え方や向き合い方、

そして、生き方までも学ばせていただいたような1年でした。


おまつりが近くなって、

Hさんから、展示を見に来てくださった皆さんに

庭のぎんなんを差し上げたい、ということや

茶花の基本である「一木一草」を子どもたちにさせてあげたい、などの

ご提案をいただき、おまつり当日は大変なにぎわいとなりました。


当日は、Hさんの写真の展示だけでなく、

同じく草花が大好きな保護者が調べた、Hさんのお庭の花のアルバム、

花材の販売、フラワーアレンジメントのワークショップ、

そして、「一木一草」体験などを行いました。


Hさんは、前日準備から来てくださって、

お花の活け方などなどご指導くださって会場を素敵に飾ってくださいました。

当日も一日中、お越しくださった皆さんとの交流を楽しまれて、

「今度友達が家に来た時に見せたい」と

展示の写真やアルバムをそのまま持ち帰られました。


担当のスタッフや保護者の皆さんとは、私たちが傍から見ていると

ほんとの母娘のようなやりとりをされていて、

もしかしたらめちゃくちゃおせっかいで、独りよがりな

ご迷惑な企画だったのかもと思いつつ、

Hさんとの時間が私達にとっても宝物のような時間になったことが

とっても嬉しかった、そんな一年とおまつり当日でした。














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