もりのこえんでは、自分のお誕生日会は、自分でプロデュースします。 先日、ひとりの子どもが自分のお誕生日会で 「そうめん流しがしたい!」と言いました。 お盆前に、みんなで竹を切りふたつに割って、 お盆明けのお誕生日を楽しみにしていました。
しかし、その竹は今年の竹だったため、
ふたつに割ったはずの竹はくるんと丸まって、2本の竹に元通り。
「可愛そうだから、お盆の間に大人が切っておいてあげようか?」と
スタッフに相談したのですが、あるスタッフが、
「そんなことしたら、みんなで切りに行った意味がない。
子どもたちが丸まった竹を見てどうするか、見てみましょう」というので、 そのままにしておきました。
お盆明け、登園してきた子どもたち。
丸まった2本の竹を見て
「トンネルのそうめん流しが出来るね!」と言いました。
なんて素敵な発想でしょう。それは面白すぎる!と思いましたが、
そうめんを取ることが出来ないので、みんなで再度竹を切りに行くことに。
今度は年季の入った大きな竹を切りました。重くてたくさんの人の力がないと 倒すことが出来ませんでした。 スコップで割って、石で節を取りました。 1日中、森の中に石で節を落とす「コンコン」という音が響き渡っていました。 こんなに根気よく頑張れるのだと感心するくらいでした。 本当に大変だったと思います。
子どもたちは口々に、 「この間切った竹より、(硬くて)切るのが大変だった」 「節もこの間より硬くて抜くのが大変だった」と言いました。
こんな経験、大人になって何の役に立つのでしょう? 全く役に立たない知識です。苦笑。
でも、自分の手と体と頭を使って、やりとげたこと、 どんな状況も楽しめること、 何度失敗しても、やり直せること、 みんなで力を合わせて出来たこと、 そういう経験は、子どもたちの大きな自信につながると思うのです。
みんなで食べたそうめんは、 それはそれは、とびきり美味しかったようですよ。
子どもたちってほんとに素晴らしい。
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