もりのこえんでは、子どもがお誕生日の日の朝の会には、
大人から『つもりのプレゼント』を贈ります。
目には見えない、でも、その子がもらったらきっと嬉しいプレゼント。
・はめたら何にでも変身できる指輪
・食べても食べても無くならない柿
・お世話をするといつまでも枯れない花束etc.
工夫を凝らして考えて、心を込めてそーっと手渡すと、
照れたりしながらも、みんな嬉しそうに受け取ってくれます。
さて先日は、年中のYくんのお誕生日でした。
大人が『つもりのプレゼント』を渡した後、
「Yくんにプレゼントあげたい人はどうぞ」と言うと、
年長のMちゃんが、残念そうに「家に忘れた」と言いました。
「そうかぁ、でも『つもりのプレゼント』は目に見えないから、あげるられるよ」と言われても、すぐには納得できないようです。
しかし、やり取りを聞いていたまわりの子たちが、なぜか俄然やる気になり、
次々に『つもりのプレゼント』を渡しはじめました。
・金の招き猫
・宝石
・折り紙で作った星
・信号(Yくんは信号や踏切が大好きです)etc.
Yくんは「もう、いっぱいになっちゃう」と悲鳴をあげながら、本当に嬉しそうにしていて、
それを見たMちゃんも『きらきらのビービー弾』をあげていました。
なるほど…魔法みたいに便利な機能がなくても、
子どもたちにとって、すてきなもの、きれいなもの、とくべつなものは、色々あるんだなぁ…
そして、それをお誕生日の友達にあげたいという気持ちは、
なんて素敵なんだろう…
目に見えないプレゼントだからこそ、そこにあるただ純粋な気持ちがより強く感じられて、
『つもりのプレゼント』って良いなぁと、改めて思いました。
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