「めっちゃ堅い棒をすっごい頑張って折ったらナイフになるんよ」と言いながら 分厚い鬼ゆずの皮をその棒でむく年長のAちゃん。
さらりとつぶやいたこの子どもの言葉の深さに 気付く人はどれほどいるんだろう。
この「めっちゃ堅い棒を折ったら 鬼ゆずの皮がむけるくらいの頑丈なナイフになる」ことに気付くまで 多分彼女は、様々な素材や堅さの物を試して失敗して 試して失敗して・・・そして、やっとここにたどりついて言語化している。 めっちゃ堅い棒だから切れる。
頑張らないと折れないくらい堅い棒だから鬼ゆずの皮に対抗できる。 便利なものなど何もないから、考える力、工夫する力がつく。
彼女たちがそのことに気付くまで、私たちはただ、邪魔をせず 見守って待っているだけでいい。 子どもの力はほんとに素晴らしい。
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