私が、「子どもの気持ちを聞く」ということの大切さを
初めて意識した時のことを書きます。
私はもりのこえんの前に防府市のでゅえっとという認可外保育園に勤めていました。
そこの保育園は、保育のどのシーンを切り取っても、
「あなたのことを大切に想っています」という気持ちが伝わる保育をしている
とっても素敵な保育園です。
(残念ながら2024年3月31日で閉園することが決まっているそうです)
初めてその保育を見た時に、あー、私は我が子や周りの人たちのことを
大切に想っているのに、大切だと全然伝えられていなかったことを
思い知り、毎日心のなかが後悔と懺悔の気持ちいっぱいで保育をするといった日々でした。
そんな中、ひとつの出来事がありました。
私は小さい子の担当で、2歳のこうちゃんの担当でした。
こうちゃんはトイレトレーニングの真っ最中でした。
園長先生にも、おにいちゃんパンツをはかせるように言われていましたが、
こうちゃんは、かたくなにお兄ちゃんパンツを嫌がります。
こっちのほうが気持ちがいいよーと言ってみたり、
最初から紙パンツはなかったものにしてみたり、
踊ってみたり、
最終的には力づくで履かせてみたり、
ありとあらゆる思いつくことをしてみましたが、
こうちゃんは絶対にお兄ちゃんパンツをはいてくれませんでした。
それどころか、力づくで履かせても泣きながら抵抗し、わざわざ履かせた
お兄ちゃんパンツを脱ぎ棄てて、紙パンツに履き替えるということをやっていました。
なのに、ある日園長先生がこうちゃんにおむつ替えをしたら
おにいちゃんぱんつを履いているのです!!!
は?どういうこと???なんでなんで???意味わからんと思って、
園長先生に、「どうやってこうちゃんにお兄ちゃんパンツはかせたんですかーっっっ!!!」って聞いたんです。
そしたら、園長先生がこともなく、
「どっちがはきたいですか?」って聞いただけですよって。
がーん、ですよね。そこだったのかーっ!!って。
いや、そこが一番大事だったのです。
相手が2歳でも、子どもの気持ちを聞くとか、
でも、絶対にしないといけないことってありますよね。
そういうい時には、わからなくてもきちんと説明するとか、
そういう大人の姿勢、意識が大事だったのです。
毎日、後悔と懺悔を誰にしていたのかと、我ながら恥ずかしくなりました。(つづく)
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