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  • sayuri

私の大失敗 その2


でゅえっとを退職した後、もりのこえんを起ち上げるのですが、

もちろん、保育のどのシーンを切り取っても

子どもたちに

「あなたのことを大切に想っています」という気持ちが届く

保育がしたいと思ってはじめました。


どの園にあるお誕生日会。

ここでこそ、あなたが生まれてきたことを

みんなが喜んだよということが伝えられる最大のチャンスです。

でも、もりのこえんには大切にしていることが他にもあって、

理念の中のひとつに、

「どれだけたくさん与えるかではなく、本当に必要なことだけを子どもに与えます。」というのが

あります。

出来るだけシンプルに、

そして、子どもにあなたが生まれて来てよかったということを全力で伝えたい!と、

お誕生日おめでとうの歌を唄って、

お誕生日の絵本を読んで、

お母さんをゲストに招いて、

普段は食べられない甘いおやつをいただきながら、

その子が生まれてきたときの様子をお母さんに聞くという、

とってもささやかな30分ほどのお誕生日会をしました。

ステキでしょ。いいと思ったんです、私達。

でも、全然うまくいかなかったんです。

子どもたちが、全くお母さんの話を聞いてくれません。

静かにしなさい!なんて叱らないといけなくなって、

何をやっているのかわからなくなって、

ある日「もう嫌だ!誕生日会なんてやりたくない!!あなたたち、もう勝手にしなさい!!」って私がさじを投げたんです。

そしたら、子どもたち反省するかと思ったら、

「ラッキー」と言わんばかりに、自分たちで考えたお誕生日会をやり始めたんです。

スタンプラリーとか、お店屋さんごっことか・・・

お誕生日の子が企画して準備して、実施するんです。

それはまー、見事に素晴らしく。

私は子どもたちに「子どもたちだけでこんなに出来るなんて、すごいね」って言うと、

子どもが「大人が考えることなんて、ほんとにつまなんない」って言ったんです。

6歳の子です。

そう、大人が子どものためと思って張り切ると、ろくなことはない、ということを

学びました。笑。


子どもたちは、大人から見たら、「え?そんなんでいいの?」と思うような

些細な会を開くこともあります。

でも、それは大人の価値観であって、子どもたちは

自分で考えて、準備して実施する、そのことが何よりも喜びなのだなあと気づきました。(つづく)

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