年中児と年長児が、その日遊びに行く場所を、決めていました。
5人は果樹園に行きたい、1人はグランドに行きたい。
なかなか決まりません。
多数決のように、5人の意見の方に決まらないところがすごいな、
と思って見守っていました。
30分たってもまだ決まらず、小さい子達が遊んで待っていたのですが、
その子たちの動きも激しくなってきました。
年長の女の子が、それを察したようで、グランドに行きたいNちゃんに
「小さい子がまてないから、はやく決めたいんだけど。」
と言うと、Nちゃんは声を荒げて
「じゃあ、(グランドじゃなくて)いいよ!」
と言いました。
「そんなつもりで言ったんじゃないけど。Nちゃんの行きたいところでいいんよ。」
N「いいって!」
結局、Nちゃんが譲ってくれる形になり、果樹園に行くことになりました。
全員が満足できる話し合いって、難しい。
そして、一週間後の今日も、年中年長児で、行き先決め。
4人は果樹園、2人はグランド希望です。
今日も、本当に決まらず、1時間たった時、
グランド希望のNちゃんが、グランド希望のTくんに言いました。
N 「Tがきめる?」
T 「うん。‘どちらにしようかな’できめようかな。」
皆も、そうしよう、ということになりました。
それまでは、果樹園に行きたい子が、ジャンケンを仕切ったり、
‘どちらにしようかな’をして果樹園に決まるので、納得できなかったようですが、
Tくんが初めて、
「どちらにしようかな、かみさまのいうとおり、げげげのげ。」
と、年中年長児の6人を指さして決めることになりました。
・・それでもやっぱり、最後に指さしたのは、果樹園希望の子になってしまい、
今日も、行き先は、果樹園に決定。
地面にうなだれるTくんとNちゃん。
でも、決まったことはもう仕方ない。
「果樹園にきまったよー」
と、年少さんたちに伝えて、皆出発。
TくんとNちゃんも、少し遅れて出発し、走って追いついてきました。
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