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sayuri

たくさん遊んだ森の木で、学習机を作るプロジェクトⅦ

更新日:2022年3月23日

地域の方が自分の山の木を使って

自分の家を作るということを始められると聞き、

子どもたちと見学させていただくことにしました。

木を倒し、一定の長さに切り、搬出し、乾燥し、製材し、

家を作る過程を子どもたちと現在進行形で見学させていただいています。


それだけでも、子どもたちの中で山の風景が

違って見えてくるだろうということを感じていました。


しかし、見学しながら地域の方の家ではなく、

子どもたちにとってもっと身近なものにならないかと考え、

その方に木を分けてもらって、何か作れないかと考えていたところ、

タイミングを同じくして、もりのこえんとして毎日遊んでいる森の木を

大家さんが伐られることになり、

その木を使って、年長児さんの卒園の記念に学習机を家族で作るとことにしました。


さて、今日は最終章です。


朝、講師のゆうけい感動工房 熊谷友敬さんが来られると

子どもたちも、待っていました!と気持ちが高揚します。


まずは一緒に、荷物運び。




材料が揃いました。

ああ、美しい。





ウオールナットかと思うくらいのTくんの天板


優しい色の、Kくんの天板


今日もひたすらカンナかけから。

だんだん、格好も様になってきました。



めちゃくちゃ根気がいりますが、頑張る子どもたち。



足の面と角のカンナがけとやすりがけをしたあとは、いよいよ足をくみ上げていきます。




木ゴロシという技術も教えてもらって挑戦!





ここまで出来たら、とりあえずお昼休憩。

お母さんが作ってくれたカレーを地域の人や大家さんも一緒にいただきました。



さあ、午後からは、どんどん形になってきます。






ボンドが乾くまで、今度は天板のカンナとやすりかけ。

この丁寧な作業が、出来上がりを決めるようです。






最後はインパクトを使って、足を天板に留めていきます。

力がいるので、家族みんなで力を合わせてがんばります。




さあ、ひっくり返すと、急に机が目の前に現れて、

嬉しい気持ちをどう表現したらいいのかわからないふたり。




家族みんなで力を合わせて作った机。完成です。

毎日遊ぶ、森に立っていた木。

毎日、TくんとKくんが遊ぶ姿を見守っていた木。


そして、今回、机が完成しました!


物があふれるこの時代に、こんなに愛おしい、嬉しい「モノ」ってあるでしょうか。


この木が生きていた時間分、この木たちは今度は机として

TくんとKくんと共に生きていきます。




今回この事業にご協力くださった、

大家の山下さん、

岡崎木材工業株式会社の岡崎さん

(有)中島材木店の中島さん

ゆうけい感動工房 熊谷さん

そして、保護者のみなさん&子どもたち、


本当に豊かな時間をありがとうございました。


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